「貯金をする」と聞くと、食べたいものをガマンしたり、好きなことをを控えるなどといった「苦しいもの」というイメージがありますね。
マラソンや登山は、道中の苦しみの先に大きな喜びや達成感が待っていると言われますが、ほとんどの人は途中の苦しみから逃れたいために、「挫折」をしてしまいます。
貯金も同じで、途中で挫折してしまっては、意味がありません。
というわけで今回は、「いかにして貯金を楽しむか?」をテーマに、僕が普段心掛けていることを交えながらお話をしたいと思います。
貯金=楽しくない?
これを読んで頂いている人の中で「これから貯金しなきゃ!やっほ~い!!楽しみ~♪」という気分になるという方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?そういう方は、きっと少ないと思います(笑)
恐らく多くの人は「何らかの理由で貯金を迫られている方」だと思います。
- 子どもの教育費
- 住宅を購入するための頭金
- 海外旅行
- 老後(将来)の不安
- 周りと比べて貯金が少ないのでは?という焦り
お子さんの教育費であったり、住宅購入のための頭金、旅行といった「目標(目的)があるもの」の場合は、比較的前向きに貯金に取り組めるかも知れません。
しかし、「将来の不安」とか「世間がやっているから何となく」という「漠然とした理由・動機」の場合は、貯金に対してあまり前向きな気持ちにはなれないのではないでしょうか?
そして、多くの人が貯金に対して明確な目標を持っていないのが現実だと思います。
これでは、まるで「ゴールのないマラソン」のようなもの。
ずっと好きなことを我慢して、食べたいものも食べられず、ただひたすらに走り続ける。
貯金に対して「楽しくない」というイメージを持っている方は、「ゴールのないマラソン」をずっと走り続けているのだと思います。
楽しくないものというのは、えてして続かないものです。
貯金を習慣化し、長く継続していくためには、それなりの「楽しさ」が必要です。
貯金を楽しむコツ
貯金を続けていくためには、ただ漠然とやるだけでは難しいです。
「楽しさ」を見つけることが、貯金を習慣化し、継続していくためのコツです。
目標を決める
目標や目的があると、私たちは楽しむことができます。
子供の頃は皆、ドラゴンクエストやマリオなどの「ゲーム」を楽しみます。
ゲームには、必ず「目標」があります。
ドラクエなら、ボスを倒す。マリオなら、クッパを倒す(ピーチ姫を助け出す)。
子供ながらにゲームの中に「目標」を定め、それに向かって武器を強化したりレベルを上げたりして楽しみます。
もちろんゲームの途中も楽しいのですが、やはり最大の目標は「クリア」ですね。
ゲームをクリアするために、同じ村に何度も立ち寄って村人からヒントを聞いたりアイテムを集めたりといっためんどくさい作業も厭いません。
どれだけめんどくさくて苦しい作業でも、「クリア」という目標があるから、みんな熱中するんですね。
もしもゲームに「クリア」という概念がなかったら、これほどまでに子供を熱中させることはないと思います。
現在では、ゲームは子供だけでなく大人も楽しむものに変化しました。みんな「クリア」が好きなんです。
このように、何事にも「クリア=目標」という概念は必要です。
貯金であれば、「○○円貯める」というのが、「クリア」に相当します。
貯金を楽しむコツは、ただ漠然とお金を貯めるのではなく、明確な目標を立てることです。
貯金の明確な目標は、以下の3点を意識して組み立てればいいでしょう。
- なんのために(Why)
- いくら(How much)
- いつまでに(When)
数字を「見える化」してゲームを楽しむ
貯金に対して明確な目標が決まったら、ノートか何かに「貯金達成シート」みたいなもの作り、「数字を見える化」することを強くおすすめします。
いくら貯金を始めても、「今どれくらい貯まってるの?」という数字が目に見えないと、あまり実感が沸きませんよね?
そして貯金を楽しむコツは、「貯金は点数を貯めるゲームだ!」と思い込むこと。
金額は、ゲームをクリアしたときにもらえる「点数」です。点数を貯めれば貯めるほど、より強力な武器が手に入ったり、ラスボスを倒すためのレベルが上がります。
まるでロールプレイングゲームをやっているかのように、貯金を楽しんでみることをおすすめします。
途中のご褒美を与える
貯金というのは、「3ヶ月後の旅行のため」という短期的な目標もあれば、「5年後に500万貯める」という中・長期的なものまであります。
とくに目標期間まで長い貯金を楽しむコツは、「途中でご褒美を与えること」です。
僕が子供の頃に熱中した「スーパーマリオ」は、その点でよくできたゲームでした。
スーパーマリオはステージが「1-1・1-2・1-3…」と細かく分かれており、それぞれの細分化されたステージをクリアしていくことで、次に進みます。
それぞれのステージをクリアするごとに「点数というご褒美」がもらえるため、僕たちは「いかに高得点でクリアするか」を競い合ったものです。
貯金を楽しむにはスーパーマリオと同じように、ステージを細分化し、途中でご褒美をあげることをおすすめします。
たとえば「5年で500万円を貯める」という目標を立てた場合、1年間では「100万円」が貯金の目標になります。
もしも貯金を始めた1年目に100万円の貯金に成功したら、自分や家族に「ご褒美」をあげます。
家族で遊びに行くのもよし、外食を楽しむのもいいでしょう。
僕の家では、夫婦で「くら寿司に行く」というご褒美を設定しています。ふたりともお寿司が好きなので、とても満足感が高いです。
「外食とか遊びにお金を使ったら、貯金の意味ないじゃん!」という方もいるでしょう。
しかし、あまりにも財布を締めすぎるのは、精神的によくありません。家族との関係も、どこかギクシャクしてしまうものです。
「締めるときは締めて、使うときは使う。」
これくらいメリハリを付けることが、貯金を長く楽しむコツだと、僕は思ってます。
楽しみはゼロにしない
前項でも触れましたが、貯金を長く楽しむコツは「メリハリ」です。
遊びや外食などは、モチベーションを高めるためのエネルギー(活力)の源です。
そのためにも、貯金をしているからといって「楽しみ」をゼロにはしないことです。
ビジネスの社会では、仕事ができる人は遊びも上手と言われます。
これはビジネスマンが出世していく上で必要な処世術のひとつで、ポイントのひとつとして「メリハリ」が挙げられます。
遊ぶことで、活力が増し、仕事を頑張れる。
まるで、ガソリンみたいな役割を果たすんですね。
貯金でも同じで、外食を一切やめるとか、旅行を諦めるといった「楽しみをゼロにする」という行為は必要ないと思います。
ゼロにすれば出費もなくなるので、確かにお金が貯まるスピードは加速します。
だけど、それで長く続くのかといえば…難しそうですね。
先ほど「貯金を楽しくコツは、途中でご褒美を与えること」というお話をしました。
好きなことや楽しみをゼロにするのではなく、要所でお金を使うことによって、貯金を長く楽しむことができます。
家族とお金の会話をする
僕は主夫として家計を任されていますが、必ず奥さんと定期的にお金の話をします。
月に一回は家計簿を見ながら、雑談形式で会話をします。
なぜこのような形をとっているかというと、ぶっちゃけ一人だとしんどいからです。
貯金というと、一般的に「主婦が家計とにらめっこをして、独りで奮闘する」というイメージがあります。
このやり方だと、ストレスが溜まりやすいです。
なぜかというと、貯金を一人で抱え込んでしまうからです。
よく昔のドラマで「何でうちには貯金がないんだ!」と怒鳴る夫がいましたが(笑)、「貯金は主婦にまかせっきり」というご家庭も多いでしょう。
家計簿や貯金を家族で共有すると、協力してもらえる可能性が生まれます。
例えば、年間の貯蓄目標が100万円なのに、いまのところ80万円しか貯まっていないとします。
残り20万円をどうにかしなきゃ!と主婦が一人で悩んでも、どうしようもないですよね?
でも、家族会議で「現在わが家の貯金が80万円しか貯まっていない件について」と題して話し合いをしたら、どうでしょう?
すると旦那さんから「そしたら、俺の小遣いちょっと減らそうか?」といった協力が得られそうじゃありませんか?
このようにして、なるべく家族の懐事情をオープンにすることで、「家族一丸となって貯金をする」という楽しみ方が増えてきます。
貯金を楽しむコツ まとめ
では、今回のお話をまとめます。
貯金を楽しんでやるコツは、以下の通りです。
- 目標・目的を明確にする
- 数値化してゲーム感覚を取り入れる
- 途中で「ご褒美」もお忘れなく
- お金は「メリハリ」が大事
- 定期的に「家族でマネー会議」を開催する
貯金はゲームと同じ、楽しむものです!
苦しい思いは極力避けて、楽しみながら貯金を続けてきましょう♪
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