毎月の家計の出費を1万円抑えることができると、その分を貯蓄に回せたり自分の好きな趣味や娯楽に使えたりするので、有意義ですね。

普段から無駄遣いしているわけでもないのに、毎月の出費が全然減らない。通帳を見ても、増えないどころか赤字の月も多いし・・・。
やっぱり収入を増やさないとダメなのかも。
工夫次第で、毎月の出費を1万円抑えることは可能です。それは決して食費をケチるとかそういうことじゃなくて、いかに「目に見えない無駄」を減らしていくかということです。
今回は、毎月の出費を抑える10のコツや裏技をご紹介したいと思います。
【出費を抑えるコツ①】家計簿
出費を抑えるためには、現在家計でどれだけの出費があるのかをまず確認することが重要です。出費の額がわからないことには、抑えようがありませんよね。
出費を把握するのに役立つツールが家計簿です。出費を把握するなら、家計簿をつけることはマストです。
家計簿と聞くと、ものすごく大変なイメージがありませんか?仕事や家事でヘトヘトなのに、追い打ちをかけるように細かい家計簿をつけるのは、さすがにしんどいかもしれませんね。
家計簿といっても目的は出費の金額を把握することだけなので、細かいことは気にせず、その日に発生したレシートの金額をノートに書き写すだけでOK。1分もあればできると思います。
そして月末か翌月の初めに出費の合計金額を計算して「へぇ、これだけ使ってるんだぁ」という現状把握(←コレが一番大事!)をします。この作業だけでも、出費に対する意識は大きく変わります。
「固定費(家賃や光熱費など)」「食費」「日用品」「雑費」と、分類(費目)を4つか5つくらいに抑えるのもポイント。あまり費目を細かく分けてしまうと「これは交際費かな?それとも娯楽費?」などと考えてしまい、無駄な時間を過ごして家計簿をつけるのが嫌になってしまいます。「外食も食費に入れちゃえ~」「1円単位は切り捨て!」くらいの大らかな気持ちを持つと長続きしてGOODです。

【出費を抑えるコツ②】先取り貯金
「先取り貯金」とは、収入の中からあらかじめ貯蓄分を先取りしておくことです。先取り貯蓄は、貯蓄が苦手な人でも効果的な方法のひとつです。
収入から先取り貯蓄の分をよけて、残った金額が今月の「予算」です。この予算の中から、固定費や食費、日用品費などに振り分けます。
先取り貯蓄のメリットとして、次のようなものが挙げられます。
- 貯蓄体質になる
- 予算内でやりくりする習慣が身に付く
- 無駄な買い物をしなくなる
なお、先取り貯蓄の額に「これが正解」というものはありません。単身で実家暮らしの人と、子供がいる家庭とでは、貯蓄に回せる額が違って当たり前ですもんね。収入も人それぞれ。他人が「毎月10万円貯金している!」と聞いても、あまり気にする必要はないのです。
先取り貯蓄をする場合には、金額ではなく「割合(率)」で考えることをおすすめします。収入が20万円なら2割にあたる4万円という感じですね。割合で考えることで、自ずと家計の出費の割合が見えてきます。
「うちは食費が20%もあるんだー。外食減らさなきゃな。」なんていう考え方ができるようになってくると、レベルの高い出費の管理ができるようになると思います。

【出費を抑えるコツ③】固定費を見直す
固定費とは、家計の出費の中でも「毎月(ほぼ)決まった金額が出ていくもの」です。家の家賃や住宅ローン、駐車場代、保険などが該当します。
どの家庭でも固定費が占める割合は大きく、反対に言えば少しの対策で大きな金額の削減ができるのも固定費の特徴です。
たとえば今より家賃が安いところに引っ越せば固定費は下がります。住宅ローンであれば「借り換え」を行なうことで金利が下がり、月々の返済額が減ります。
光熱費であれば、最近話題になった「電力自由化」により、私たちが自由に電力会社を選ぶことができるようになりました。わが家ではガスと電気を一本化することにより、毎月の光熱費を下げることができました。

【出費を抑えるコツ④】保険を見直す
固定費の中でも、保険はかなり大きなウェートを占めています。生命保険に医療保険、がん保険に個人年金と、テレビCMでも不安をバンバン煽ってくるので(笑)、あれもこれもと特約を付けて、気が付けば月に何万も保険料を払っていたということになりがちです。保険は内容が難しく、保険の担当者に任せっぱなしという方も多いと思います。
保険は内容を見直すと、人によっては1万円単位で金額が変わる可能性があります。死亡保障金が不必要に高かったり、万が一ケガで働けなくなったときの給付金特約などを付けると、保険の金額は一気に上がります。
僕は以前、死亡保障金1,000万円の保険に入っていましたが、よく考えてみると「団信(団体信用保険)」に加入しているので、僕が死んでも住宅ローンは残りません。そうなると死亡保障で200万くらい出れば葬式代くらいはカバーできるので十分と判断できます。またケガや病気で働けなくなったときの生活費を補償してくれる特約も付いていましたが(月額4,200円!)、わが家は共働きで子供もいないので不必要だということがわかりました。
このように自分の家庭環境と保険の内容をちゃんと照らし合わせてみると、結構ズレちゃっているケースが多いんです。下の本を読むと、自分の生活と保険の内容をリンクさせることの大切さを痛感できると同時に、どれだけ無駄な保険料を払っているかに気付かされます。
毎月の保険料を抑えたいのであれば、「共済」もおすすめです。共済は保険会社と違って組合員同士の助け合いのもとに成り立つ非営利の団体なので、同じような保障内容でも保険料がかなり安くなります。僕も先日保険を「都道府県民共済」に変えましたが、月額1万円ほど下がりました。また共済はお金が余れば年に一回「配当金」がもらえるので、保険料削減につながるというメリットがあります。

【出費を抑えるコツ⑤】ポイ活をする
SNSなどで非常に流行っているポイ活ですが、ポイ活とは「ポイント活動」のこと。日々の買い物などでポイントを貯めることにより、生活を豊かにしようという活動です。貯めたポイントで生活必需品や欲しいものと交換できるので、節約につながります。
ポイ活と聞くと「怪しいポイントサイトに登録しないといけないのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、それは上級テク。確かに詐欺まがいの怪しいポイントサイトは実在していて(実際に摘発されたケースもアリ!)、初心者のうちは見極めは難しいと思います。
僕が推奨するポイ活は、クレジットカードやスマホ決済といった安全性が保証された方法を使うやり方です。
たとえば生活費の大部分をクレジットカードで支払えば、それだけで1%前後のポイントが還元されます(カード会社によります)。また「PayPay」などのスマホ決済はスーパーなどでも使える機会が多く、これにもポイントや残高が還元される嬉しいサービスがあります。
僕は普段行くスーパーではスマホ決済を利用していて、月に2~3,000円分のポイントや残高を受け取っています。けっこう大きな金額だと思いません?クレジットカードも光熱費や日用品の支払い等に利用していて、全て合わせると月に1万円以上はポイントなどで還元してもらっています。

【出費を抑えるコツ⑥】夫婦でマネー会議
夫婦でお互いの「お財布事情」を知らないというご家庭が多いかもしれません。
わが家では月に1度だけ、夫婦で「マネー会議」を実施しています。テーブルの上に1ヶ月の家計簿や通帳などを広げて、わが家のお金に関することをざっくばらんに話をします。
夫婦で普段あまりお金の話ってしないじゃないですか?家を買ったり、車を買ったり、大きなお金が動くときだけは話をしますが、以前ははどちらかと言えばお金に関する話から逃げていたようにも思います。
でも夫婦でマネー会議をするようになってから、お互いお金に対する考え方が変わってきました。たまに老後の話も出てきて「○○歳までにお金貯めないといけないねー」なんてしゃべっていたら、翌日には二人で真剣に「確定拠出年金」の本を買って読み始めたりして(笑)。
家計の状況やお互いのお財布事情を夫婦で共有しておくことで将来のことも見通せるようになりますし、ついついやってしまう「バレないだろう」という無駄な出費もできなくなります(笑)。
【出費を抑えるコツ⑦】週に2~3日の「お金を使わない日」
スーパーやコンビニに毎日通っていると、必要でないもの以外にもついつい買い物カゴに入れてしまいがちです。週に2~3日でいいので「今日はお金を1円も使わない!」という日を作ると、出費が抑えられます。
わが家ではメインの買い物は週末の1回のみ。週の半ばに2度ほど足りないものを買い足しに行くイメージです。こうすることで時間にも余裕が生まれ、節約やお金に関する情報収集に充てることができるようにもなりました。
この習慣にして良かったと思えることがもうひとつ。それは「今家にある食材で何とかしよう」という意識が芽生えたことです。昨日スーパーに行ったとすれば、今日は意地でもスーパーに行かないと決めています。もしもそんな日に食材が足りないなら、予定していた献立を急遽変更したりして対応しています。そうしているうちに僕の料理のレパートリーがどんどん増えてきているので、逆に助かっています。
【参考記事】「一週間まとめ買い」と「毎日ちょこちょこ買い」どちらが節約になる?

【出費を抑えるコツ⑧】冷蔵庫を整理
「あれが足りない」と思ってスーパーで買って帰ってきた調味料が、冷蔵庫の奥から出てきたなんて経験ありませんか?僕はめちゃくちゃあります(笑)。で結局使い切れなくて、冷蔵庫の奥やサイドポケットから、賞味期限切れの調味料がたくさん出てきます。
先ほどお話したスーパーでのまとめ買いも食材の無駄買いを減らすために効果的ですが、もうひとつ重要なのが冷蔵庫の整理です。
冷蔵庫がパンパンでどこに何があるのかわからないような状態では、食材や調味料の重複などが起こり、食品ロスも増えてしまってもったいないです。
逆にパッと見て在庫がわかるように整然としていれば、在庫管理も楽チンです。下はわが家の冷蔵庫の写真ですが、毎週末にはこんな状態になります。ガラーンとしているでしょ?ある時に思い切り冷蔵庫の中の「断捨離」を行ない、今の状態になりました。
次の日にはスーパーでまとめ買いをするのである程度埋まりますが、1週間後には再びこの状態になるように心掛けています。おかげで食品や調味料の廃棄はほぼゼロになりました。

【出費を抑えるコツ⑨】クローゼットの中も断捨離
冷蔵庫だけでなくクローゼットやタンスも断捨離をすることで、無駄な被服費を出費しなくて済むようになります。
僕の場合着回しのパターンは季節ごとに決まっていて、それ以外の「着るかもしれない」という服でも思い切って処分をしました。自分の着回しのパターンにない服を持っていても、わざわざそれに合わせるためだけに洋服を買いに行かなければいけないからです。思い切って処分をすることで、洋服の無駄買いを防ぐことができます。
服を買うときは、ユニクロかGAPなどで定番のアイテムだけを買うようにしています。
【出費を抑えるコツ⑩】スマホの見直し
スマホの料金も一度チェックしておくことをおすすめします。
まずはスマホのキャリア(会社)。格安スマホに変えれば、大手キャリアに比べて月に数千円は料金が安くなります。
また、現在使用しているスマホにくっついている「有料オプション」も要チェックです。専門チャンネルが見れるオプションや、音楽が聴き放題のオプションなど、不要なものがくっついていませんか?有料オプションは主にスマホを契約したときに付けられますが、「このオプションを付けておいてもらえると、スマホの特別料金が適用されます。でも1ヶ月以内にオプションを解約してもらったら料金はかからないので安心して下さい。」なんて契約のときに言われて、オプションを解約せずにそのままになっているパターンが非常に多いです。
有料オプションは月額数百円とそれほど高くないと感じますが、3つも4つも不要なものが付いていると、それだけで数千円になってしまいます。年間にすると数万円も使わないものにお金を払うことになってしまうので、すぐにでも有料オプションは解約しましょう。
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