ショッピングローンとクレジットカードの違いをわかりやすく解説します

お金

ショッピングローンとクレジットカードの違いがよく分からない。

商品の買い方や手数料に違いはあるのかな?

どっちの買い方がお得なのかも知りたい。

このような疑問にお答えします。

ショッピングローンもクレジットカードも「手持ちのお金が無くても欲しいものが買える」という共通点はありますが、仕組みや金利がまったく異なります。

今回はわかりやすいように「某家電量販店で10万円のパソコンを購入する場合」を例に、ショッピングローンとクレジットカードの違いを説明していきます。

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ショッピングローンとクレジットカードの違いとは?

あなたは、ある家電量販店にやってきました。

以前から欲しいと思っていた「10万円のパソコン」を購入するためです。

ショッピングローンで購入する場合

10万円のパソコンを買いたいけど、こんな場合がありますよね?

  • 財布の中に10万円入っていない
  • 一気に10万円払うとキツイから、分割払いにしたい
  • 次回のボーナスの時に払いたい

こんなときに強い味方になるのが「ショッピングローン」です。

皆さんも店頭でこんな表示を見たことがあると思います。

36回まで分割払いできます!!

ショッピングローンのもっとも身近な例ですね。

 

ショッピングローンを利用してパソコンを購入する場合、店頭でお金を払う必要はありません

ローン会社(=信販会社)が10万円を「立て替え払い」してくれるからです。

 

もちろんあなたの購入代金をタダで立て替えてくれるわけではありません。

パソコンを購入する際、あなたと信販会社との間で「ショッピングローン契約」を結びます。

そして、あなたは信販会社に対して毎月決められた金額を支払います。

毎月支払うべき金額は、

  • パソコン代金の10万円
  • 手数料

の2つです。

つまり信販会社はあなたのパソコン代金を立て替える見返りとして「手数料」を徴収して利益を得るというビジネスモデルです。

ショッピングローンには審査がある

例えば通りすがりの見ず知らずの人に「10万円貸して」と言われて、貸す人は皆無だと思います。

ショッピングローンも同じで、誰でも代金立て替えてくれるわけではありません。

ちゃんとお金を返してくれる人(=信用がある人)にしか立て替えはしてくれません。

ショッピングローンには「審査」があります。

審査とは、簡単に言えばあなたの「信用度」を調べることです。

この人10万円のパソコンを買おうとしているけど、ちゃんと返してくれるかな?

というのを信販会社は調べるわけです。

ショッピングローンの審査は、商品購入時に行われます。

レジで「ショッピングローンを利用します」と言って、所定の申込用紙を記入して審査を待ちます。

審査時間は数分~数十分で完了します。

無事に審査に通過すればOK。晴れてパソコンをお持ち帰りできます。

しかし審査に通らなければ、残念ですが現金一括で支払うか、他の支払い方法に変える必要があります。

※審査については詳しく後述します。

クレジットカードで購入する場合

手持ちの現金が無くてもパソコンを買えるもう一つの手段が「クレジットカード」です。

先ほどのショッピングローンでは「10万円のパソコンという特定の商品に対するローン契約」でした。

しかしクレジットカードは「限度額の範囲内ならどの商品でも買える(※一部商品を除く)」という違いがあります。

例えばあなたが「限度額50万円」のクレジットカードを持っている場合、10万円のパソコン以外にも、5万円のプリンターや1万円のウィルスソフトも同時に買えることになります。

クレジットカードで購入する場合、以下の支払い方法を指定することが可能です。

  • 一括払い
  • 分割払い
  • リボルビング払い

一括払いは手数料がかかりませんが、分割払いやリボルビング払いの場合、カード会社所定の手数料が発生します。

 

クレジットカードはカード発行時に審査が完了しているので、店頭での審査は必要ありません

カードを提示の上レジでサイン(もしくは暗証番号を入力)すれば、すぐにパソコンを持ち帰ることができます。

ショッピングローンとクレジットカードのメリット・デメリット

「手持ちのお金が無くても商品を買える」「分割払い」など共通点が多いショッピングローンとクレジットカードですが、それぞれのメリットやデメリットにはどのようなものがあるでしょう?

ショッピングローン

※画像引用元:ビックカメラ.com

ショッピングローンは「購入した商品に対するローン契約」なので、限度額いっぱいまで使えるクレジットカードに比べると使い過ぎ防止になるというメリットがあります。

また、店頭やテレビCMなどで「分割金利手数料は当社が負担します!」ということばを耳にしたことがあると思います。本来私たちが信販会社に支払う手数料を、お店が肩代わりしてくれるということです。

ショッピングローンにはこのような「金利手数料無料キャンペーン」が多く、手数料ゼロで分割払いができるというメリットもあります。

しかしショッピングローンは「商品を購入するたびに審査が必要」なので、購入のスピーディさに欠けるというデメリットがあります。

クレジットカード

クレジットカードは「限度額範囲内なら購入できる」ので、カードを提示すればサイン(または暗証番号)だけで会計ができ、スピーディであるというメリットがあります。

また、カード利用時のポイントが付くというのもメリットのひとつでしょう。

その便利さゆえ、ついつい欲しくないものまで購入してしまう「無駄遣い」が起こりやすくなるというデメリットもあります。

「クレジットカード破産」という社会問題も発生しているので、利用する際には計画性が必要ですね。

ショッピングローンの審査は厳しい?

ショッピングローンを利用する際には「審査」があるというお話をしました。

手持ちのお金がなくても欲しい商品を買えるので大変便利なのですが、審査は厳しいのでしょうか?

ショッピングローンを利用する場合、審査のために聞かれる項目は主に次の内容です。

  • 個人情報(住所・氏名など)
  • 勤務先
  • 年収
  • 他のローンの有無

これらの情報から、まずあなたが「ちゃんとお金を支払える能力があるか?」が確認されます。

例えば会社員で毎月安定した収入があるなら、支払い能力がありそうですね?

でも無職だと、支払い能力はゼロに等しくなります。

信販会社はショッピングローンの申し込み書から、契約者の「支払い能力」を判断します。

 

審査はこれだけではありません。

極端な例を提示します。

例えば毎月100万円の収入を得ている会社員の人がいるとします。

しかしこの人はとてもお金にルーズな人で、家賃やスマートフォンの支払いを延滞しまくっている人です。

こういう人は審査に通ると思いますか?

恐らくこの人は「審査落ち」します。

毎月100万円という安定した収入があるので「支払い能力はある」のですが、この人には「信用がない」という判断が下されるからです。

ショッピングローンの審査では「支払い能力」だけでなく「信用情報」も判断基準になるということです。

ちなみに私たちの「信用情報」はCICやJICCなどの信用情報機関で管理されています。

  • クレジットカードの延滞
  • スマホ料金の延滞
  • 家賃の延滞
  • 公共料金の延滞

こういった情報はすべて信用情報機関に「履歴」として残ります。

これらの悪い履歴があると「信用度が低い」と判断され、ショッピングローンを組めないといった事態になります。

 

ショッピングローンは、毎月安定した収入があって他の支払い関係で延滞等がなければほぼ審査通過に問題はなく、とりわけ審査が厳しいというわけではありません。

ショッピングローンとクレジットカードの金利に違いはある?

ショッピングローンやクレジットカードで分割払いを利用すると、所定の「手数料」が発生します。

ここでは家電量販店大手の「ビックカメラ」で10万円のパソコンを分割払いしたときを例にして、それぞれの分割手数料の違いを見てみましょう。

ショッピングローンの分割金利

ショッピングローンで分割払いを利用する場合、手数料が発生します。

購入するお店や信販会社によって手数料は異なります。

家電量販店の「ビックカメラ」では

  • 24回払いまでは手数料は無料
  • 30回以上は有料

という条件になっています。

※画像引用元:ビックカメラ公式HP

例えばビックカメラで10万円のパソコンを36回払いで購入するとします。

すると手数料込みの総支払金額は115,320円(実質年率9.5%)になります。

手数料は15,320円です。

手数料を含めた総額115,320円を、36ヶ月間に分けて返済していくことになります。

もしも24回以下の分割にした場合、手数料は無料(ビックカメラが負担)になります。

クレジットカードの分割金利

では同じくビックカメラにて10万円のパソコンを「クレジットカードで分割払い」した場合はどうなるでしょう?

僕は「楽天カード」を愛用しているので、楽天カードを例に出してみましょう。

※画像引用元:楽天カード公式HP

楽天カードの分割払い手数料は以下の条件になっています。

  • 2回払いまでは手数料無料
  • 3回払い以上は有料

例えば10万円のパソコンを36回払いで購入したとすると、手数料込みの支払い総額は124,800円(実質年率15%)。

手数料は24,800円です。

これはショッピングローンで36回払いしたときの手数料よりも約9,000円ほど高い計算です。

ショッピングローンとクレジットカードどっちがお得?

ここまでをまとめると、分割払いの場合はショッピングローンの方がお得ということになります。

理由は以下の通り。

  • 分割手数料がクレジットカードより安い
  • お店が手数料を肩代わりしてくれる場合が多い

「分割金利手数料無料」のお店を探して、賢く立ち回りたいですね。

ショッピングローンとクレジットカードの違い:まとめ

両者の違いや特徴について、下の表にまとめます。

 ショッピングローンクレジットカード
会計のスピーディさ遅い速い
審査必要カード発行時のみ
利用限度額購入する商品代金+手数料のみカード所定の限度額
手数料低め高め
メリット手数料無料キャンペーンあり支払いが速い・ポイントが付く
デメリット会計に時間がかかる使い過ぎの危険

総合的に判断すると、

  • 分割払いの時はショッピングローンの「分割金利手数料無料キャンペーン」を狙う
  • 一括払いのときはクレジットカードでポイントGET

という使い分けをすると、お得に買い物ができると思います。

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