お給料などの収入が低く、貯金ができないというお悩みを抱えている方が多いと思います。
僕も若い頃は、残業代も出ない「ブラック企業」に勤めていたために低所得で、まったく貯金ができない生活を送っていました。
僕の場合、貯金ができないというよりも「ほぼ毎月赤字だった」という方が正解かもしれません。少ないボーナスで何とかしのいでいたという感じですね。
今回は「低所得でも貯金ができる5つの方法」と題し、貯金をするための基本的な考え方や行動についてお話をしたいと思います。
低所得だから貯金ができないは間違い
この記事を読んで頂いている方は、「低所得だから貯金ができない」と悩んでいる方ばかりだと思います。
ここでちょっと突飛なことをお聞きします。
あなたが貯金できないのは本当に所得が低いことがだけ原因なのでしょうか?
貯金の「公式」は正しいの?
先ほどの質問に対して「そんなの当たり前じゃん!」と怒る方もいるかもしれません(笑)
皆さんは、「貯金」と聞くと、どのような「公式」を思い浮かべますか?
どうでしたか?
実はこの公式、「貯金ができない人」の典型パターンです。
「貯金は収入から支出を引いた余り」だと考えると、いくら所得があっても貯金はできません。
収入が増えても貯金できないワケ
僕は若い頃、まったく貯金ができない人間でした。
初めて入社した会社の初任給は、手取りで18万円ほど。ボーナスも含めると240万円くらいだったと記憶しています。
会社近くのアパートに一人暮らしをしていて、家賃は月4万円ほど。しかし会社から家賃補助が出ていたので、満額を支払っていたわけではありませんでした。
特に贅沢な食べ物を食べているわけでもなく、当時付き合っていた彼女とのデートは、ほぼ自宅。
しかし、その時の僕は全く貯金ができず、不安な日々を過ごしていました。
そんな僕は「貯金ができないのは、給料が安いせいに違いない」と思い、思い切って転職をしました。
次に入社したのは、大手のホームセンターです。
運よく年収は350万、そして役職が上がるにつれて400万を超えるようになりました。前職よりも100~150万ほどのアップです。
では貯金ができたかというと…全くできませんでした。
というよりも、かえって生活が苦しくなりました。しまいには生活に困窮し、「消費者金融」にまで手を出す始末に。
なぜ僕の収入が増えたのに、貯金ができなかったのでしょう?
それは収入が上がったことで「生活レベルも上げた」ことが原因です。
つまり、新入社員のときは「240万円分の生活」をして、転職した後「400万円分の生活」をしてしまったということ。
年収が400万円でも「260万円分の生活」をしていれば、差額の140万円は貯金ができていたはずです。
しかし人間というのは、ほとんどが「400万円分の生活」をしちゃう。
これは、
と考えているからこそ起こるミス。
「生活費の余りを貯金に回す」と考えているから、優先順位が①生活費②貯金となり、貯金が「後回し」になってしまうんですね。
低所得でも貯金する方法①貯金分を確保する
所得が低くても貯金をしたいと思うのであれば、あくまで「貯金」を第一優先にするべきです。
そのためには「先取り貯蓄(貯金)」を行ないます。
先取り貯蓄とは、毎月の収入からあらかじめ貯金する額を抜き取ってしまうという方法です。
かなり強制的な方法ですが、確実に貯金ができる方法としておすすめです。
貯金癖のない人は、極端な話だと「毎月千円」とかでも構わないです。
先取り貯蓄を習慣にすることで、貯金に対する考え方が確実に変化します。
貯金に対する「間違った考え方」とは、どのようなものでしたか?そうです。「貯金=生活費の余り」という考え方ですね。この間違った思考は、すぐにでも変える必要があります。
考え方を変えるだけで、あなたは確実に「貯金ができる体質」に変化します。
「先取り貯蓄」については、下の記事で詳しくやり方を説明しています。

低所得でも貯金する方法②家計を把握する
先取り貯蓄の大切さは理解していただけたと思いますが、そのためにはまず「今の家計」を把握することが大切です。
家計というのは、ざっくり言うと「収入がいくらで、支出はいくらか」ということですね。
だいたいの収入は把握できている人はいても、案外支出をちゃんと把握・管理している方は少ないのではないでしょうか?
先月の支出はいくらでしたか?
1年の中で、まとまったお金が出ていくのは何月で、金額はいくらですか?
これに即答できるレベルにないと、貯金はまず「不可能」です。
それを把握するための最適なツールが「家計簿」です。
家計簿というと「細かいもの」「めんどくさいもの」というイメージがありますが、下の記事を参考にして頂けると、誰でもカンタンに続けることができると思います。

低所得でも貯金する方法③固定費を削減する
貯金できるお金を確保するためには、当然「支出」を減らす必要性が出てきます。
家計の支出には大きく分けて2種類あり、それは「変動費」と「固定費」と呼ばれます。
「変動費」とは、毎月支出額が「変わる」もの。食費や被服費などですね。
「固定費」とは、毎月の支出が「(ほぼ)固定」のもの。家賃や光熱費・スマホ代など。
変動費は、外食に回数を減らして自炊するなどして対策が可能ですが、元からあまり外食をしていない人にとっては、努力してもすぐに成果がでにくい分野です。
反対に固定費は削減努力の成果が出やすく、1回あたりに見直しできる金額が大きいのが特徴です。
なので、支出の見直しは「まず固定費から」と言われています。
たとえば、現在スマホ代に1万円かかっているのであれば、「格安SIM」に変えることで数千円の削減になります。
また家賃のより安いところに引っ越したり、住宅ローンの借り換えをすることでも大きな金額を節約できます。
さらに保険も、大きな見直し効果が期待できるので、無駄なお金を掛けていないかのチェックも必要です。


低所得でも貯金する方法④浪費を抑える
貯金をするためには、「浪費」をしない。
当たり前の話で、特に目新しい言葉でもありません。
ところで、「浪費」ってなんでしょう?
この問いに、スッと答えられますか?
人が生活をしていく上で、「お金を払う」という行動には3つのパターンがあります。
その3つとは、
- 消費
- 浪費
- 投資
です。
一般的な意味とは若干異なりますが、僕は便宜上このように分けています。
ここで言う「消費」とは、食べ物を買ったり、電気代を払ったりという「生きていく上で必要不可欠なモノ」にお金を使う行動です。
つぎに「浪費」とは、「必要なものでなく、かつ購入した瞬間に価値が目減りするモノ」です。
たとえばダイヤモンドは、店頭で100万円の値段が付いていても、そこには人件費や販管費等が含まれているので、「実際の価値」は2割程度です。つまり、100万円のダイヤを購入した瞬間に、価値は20万円に減ります(※「価値観」とは意味が違いますのでご注意を)。
最後に「投資」です。これは「将来価値が増える(と予測される)モノ」にお金を投じる行動です。
株や債券、不動産などがわかりやすい例です。その他にも、読書をするといった行動も、スキルが上がってお給料が増えたりするきっかけになるので、投資と言えます(これを「自己投資」と呼びます)。
これら「消費」「浪費」「投資」のなかで、もっとも意味のない行動はどれだか、もうおわかりですね?
購入した瞬間に価値が下がり、さらに生きていく上で必要のない「浪費」に、お金を使っている場合ではないのです。
※もちろん、自分の気持ちを豊かにしたいとか、そういう「価値観」は否定しません。ただ、所得が低く貯金ができないという状態で行うのは、あまり賢い行動とは言えませんね。
低所得でも貯金する方法⑤少額でも換金する
収入を得る方法は、何も会社に勤めた労働対価として支払われる「お給料」だけではありません。
「換金」という方法も、立派な収入を得る手段です。
「換金」というと、どんなイメージでしょうか?不用品処分とか…
実は他にもたくさんありますよ。
- 不用品(=浪費してしまったもの)を売却する
- 使うことのない金券やQUOカードを売る
- 使わない切手を売る
- 読まなくなった本を売る
- 得意分野で副業する
換金の代表的な例は、不用品を売ったり、使わなくなったギフト券や切手を売却する方法ですね。
古着やブランド品などの買取りなら、古着com だと梱包して送るだけで換金できるのでおすすめ。
切手や金券なら、CMでも知名度の高い 「切手の買取なら買取プレミアム」 だと、安心してお金に換えることができますね。近所に「金券ショップ」があるなら、そちらに持ち込んでもいいでしょう。
本の買取りなら、宅配業者が引き取りに来てくれるブックサプライ は、段ボールに詰める作業だけなのでラクチンです。

また、メルカリやヤフオクも、手間はかかりますがお金に換える手段としては有効です。
大切なのは、とりあえず自分の部屋のまわりを見渡してみること。
お金に変えられるものがないか?
ちょっと厳しい目で見てみると、意外と多くの換金できるものが転がっているものですよ。
また、そういった不用品は、一秒ごとに価値は減少していきます。すぐにでも換金をすることをおすすめします。
そしてもうひとつ。「自分の能力を換金する」という考え方も必要です。
副業可能な会社に勤めているのであれば、空いた時間をただ浪費するのではなく、1円でも「換金」してみてはどうでしょう?
毎月1万円でも稼げれば、確実に貯金額は増えていきますよ。
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