【ターミネーター2】ダイソンこそ真のヒーローだと思わざるを得ない件

洋画

※この記事はネタバレ要素を含んでいます。

映画ターミネーター2の中で「スカイネット誕生に直接関与した人物」として登場する、サイバーダイン社のダイソン。

「審判の日」を回避するべく死んでいった彼は、脇役ながらも大きなインパクトを僕たち映画ファンに残してくれました。

実際映画ファンの中にも「ダイソンはヒーローだ」と捉えている方がとても多く、僕もそのうちの一人です。

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ターミネーターに出てくるダイソンはこんな人

本名は、マイルズ・ダイソン。

肩書はサイバーダイン社の「特殊企画部長」。

前作でサラ・コナーによってスクラップされたターミネーターの右手から、マイクロプロセッサーの研究・開発に携わります。

このマイクロプロセッサーが、近い未来「審判の日」を引き起こすきっかけとなるコンピューター「スカイネット」の誕生へとつながります(マイクロプロセッサーの完成によりサイバーダイン社は軍事用コンピューターのトップ企業へと躍進する予定でしたが、本作で食い止められることになりました)。

家族は妻と息子(ダニー)の3人暮らし。

自宅はハリウッドセレブばりの「プール&広大な庭付き」の一軒家で、サイバーダイン社ではかなりの重要ポストに就いている(=高給取りである)ことが想像できます。

ダイソンはターミネーターのヒーローだ!

ターミネーター2の中でダイソンが登場するシーンは20分くらいしかないのですが、この作品において非常に重要な位置づけであったことを証明するアンケート結果がありました。

ある日のツイッターでの投稿です。

何とダイソンが堂々の2位にランクインしています。

彼がこの作品に与えた影響の大きさを見事に表した結果ですね。

ではなぜダイソンがここまでヒーロー扱いされているのかというと、僕は次の「3つの要素」が絶妙に絡み合っている点と思ってます。

  1. 理想の父親像
  2. 研究者としての尊厳
  3. ラストシーンとのリンク

ひとつずつ見ていきますね。

ターミネーターのダイソンは「理想の父親」

ターミネーター2に登場するダイソンは、「スカイネットの開発に直接関わった人間」として当初「悪者扱い」されますが、それとは正反対の「優しい父の顔」を持ちます。

ダイソンは、小学生くらいの息子ダニーと愛妻の3人暮らし。

ハリウッドセレブばりの超高級住宅に住み、家でもパチパチとパソコンを叩く仕事人間ぶりです。

しかし、ダイソンは単なる仕事人間ではなく、ちゃんと家族も大事にしています。作品中にはその事実が伺えるシーンがいくつか出てきます。

息子ダニーが仕事中にラジコンをぶつけてきても、ダイソンは笑いながらラジコンを拾い上げます(これでサラの狙撃から命拾いしました)。仕事優先で家族を省みないような人なら、きっと怒ることでしょう。

またサラに拳銃を突き付けられた際に、息子のダニーは父ダイソンに覆いかぶさり、守ろうとします。それだけお父さんのことを愛している証ですね。

仕事も家族も大事して、ちゃんとお給料をもらってくる。ダイソンは皆が理想とする父親像です。

ダイソンは、まさか自分の研究で30億もの人の命が奪われるなんて夢にも思っていませんでした。

彼は単に家族のため、会社のため、そして自分の研究への情熱のために一生懸命に仕事をしていただけなのです。

ターミネーターのダイソンに見る「研究者としての尊厳」

映画のキャラクターの中にはただ単にお金儲けだけを目的として研究を進めるという輩がよく登場しますが、ターミネーター2で描かれるダイソンは研究者としての「尊厳」を持ち合わせています。

サラ達から「審判の日」のことについて聞かされたダイソンは、一瞬未来のことについて自分が責められていることに対して不信感をあらわにするものの、すぐに研究をやめること、そしてサイバーダイン社を辞職することを決断します。

これは人命を脅かすという非人道的な行為を否定する「研究者としての尊厳」の現れです。

そして、サラたちと共にサイバーダイン社に潜入し、スカイネットへとつながる全ての資料・資材関係の処分へと向かいます。

ターミネーター2のラストシーンとリンクするダイソンの最後

サイバーダイン社の研究室に爆弾を仕掛け終え、さあ脱出だという瞬間、ダイソンは爆弾の前で一瞬ためらった動きを見せます。

この演出にどういう意図があったかは定かでありませんが、僕はここで「ダイソンは死を覚悟したのではないか?」と考えています。

そしてダイソンの死は「あのラストシーン」とリンクしているように見えて仕方がないのです。

【ターミネーター2のラストシーン】

T-1000を倒した後、サイバーダイン社から回収した初代ターミネーターの右手とマイクロチップを溶鉱炉に投げ捨てます。

しかし、ターミネーターは「まだここにチップが残っている」と自分の頭を指さし、溶鉱炉の中に自ら身を投じました。

ダイソンももしかすると、スカイネット開発につながる全ての資料を処分しても、自分の頭の中には研究データが残っている。だから自分も消えるべきだと考えたのかも知れません。

いつ自分の研究熱に火がついて、再びマイクロプロセッサーの開発に手を染めるかわからない。仕掛け終えた爆弾の前で、そう思ったのかもしれません。実際、ダイソンは研究のことになると急に饒舌になるなど、かなりの「研究オタク」であることが作品中からもわかります。

そんな中、SWAT部隊の銃撃で撃たれたダイソンは、覚悟を決めます。

机の影に座り込んだダイソンは、サラを見つめます。一瞬口角を上げ、ほほ笑んだようにも見えました。

「ここは僕に任せて。あとは処理しておくから。」

一瞬見せた微笑には、こんな意味があったのかも知れません。

サラ達はダイソンを置いたまま脱出。

そしてダイソンは、起爆装置を手にしたまま息が絶え、爆死してしまいます。

 

理想の父親像であるダイソンが、未来のため、そして家族のために尊厳を持って自分の命を捧げました。

未来と家族のために計り知れない恐怖を抱え死んでいったダイソンこそ、真のヒーローなんだと思います。

ラストシーンでターミネーターが溶鉱炉に沈む際、ダイソンのそんな思いを感じ取っていたのかもしれません。

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