「パスタと白米」って、どっちが太りやすいんだろう?
「パスタの方が太りにくい」って聞くけど、本当なのかな?
お腹まわりが気になる方や、ダイエットを意識している方にとって『パスタとお米どっちを食べればいいのか?』は、大きな問題かもしれません。
そこで今回は、パスタと白米はどっちが太りやすいのか?について解説します。
カロリーだけでなく、栄養的な根拠も交えながらお話するので、ぜひ参考にしてください。
パスタと白米はどっちが太る?
パスタと白米はどっちが太りやすいのでしょうか?
カロリーや糖質など、さまざまな点から見ていきます。
パスタと白米をカロリーで比較
パスタと白米の「カロリー」を比較してみましょう。
「茹でたパスタ」と「炊いた白米」のカロリーはほぼ同じ
以下は、パスタと白米の100gあたりのカロリーを比べたものです。
パスタは「茹でたもの」、白米は「炊いたもの」で比較しています。
ほとんど「同じ数字」です。
このように、「茹でたパスタ」と「炊いた白米」は、同じグラム数だとカロリーはほぼ一緒です。
そのため、カロリーだけで「どっちが太りやすいか?」を判断することはできません。
「乾燥パスタ」と「炊飯米の白米」だとパスタの方が高カロリー
一方、「乾燥パスタ」と「炊飯前の白米」を同じグラム数で比べると、パスタの方が高カロリーになります。
理由は、パスタのほうがより多くの水分を吸収し、カサが増えるからです。
たとえば、100gの乾燥パスタを茹でると2.4倍の「240g」ですが、100gの白米を炊くと2.2倍の「220g」になります。
これをカロリーに置き換えると、下の表になります。
乾燥状態で同じグラム数だとパスタの方が高カロリーになるので、ご注意ください。
パスタと白米を糖質で比較
次に「糖質」で比較してみましょう。
糖質とは炭水化物の一種で、「たんぱく質」や「脂質」とならぶ三大栄養素のひとつ。
糖質は人間のエネルギーの元になる大事な栄養素ですが、摂りすぎるとエネルギーに変換されず中性脂肪として蓄積される特徴をもっています。
そのため、単純に糖質量だけで判断すると、糖質が多いものは太りやすく、少ないものは太りにくいと言えます。
「茹でたパスタ」と「炊いた白米」の糖質を比較してみました(ともに100gで計算)。
糖質量で比較すると、白米の方が多く「太りやすい」ことがわかりました。
パスタと白米をGI値で比較
次に、パスタと白米を「GI値」で比べてみました。
GI値とは、食品に含まれる糖質の吸収具合を表したもの。
「GI値が高い食品=糖質が吸収されやすい」、「GI値が低い食品=糖質が吸収されにくい」という特徴があります。
単順にGI値だけで比べると、GI値の高い食品は太りやすく、GI値の低い食品は太りにくくなります。
GI値が高い食品を食べると、血糖値が一気に上昇するため、肥満の原因となります!
パスタと白米のGI値を比較したのが、下の表です。
なお、GI値は数値によって下記に分類されます。
- GI値70以上:高GI食品
- GI値56~69:中GI食品
- GI値55以下:低GI食品
パスタは58なので「中GI食品」、白米は76なので「高GI食品」に分類されます。
この結果でも、白米の方が太りやすいことがわかりました。
「白米は太る」「パスタなら太らない」は間違い
ここまでの結果を踏まえると、パスタより白米の方が太りやすいことがわかりました。
とはいえ、この結果だけ見て「白米は太る」「パスタなら太らない」と考えるのは、気が早いかもしれません。
結局、太るかどうかは「どうやって食べるか?」が問題だからです。
食べ方によってはパスタの方が太る
理由は、パスタにかける「ソース」です。
パスタをそのまま主食として食べるケースはほとんどなく、ほとんどの場合「ソース」をかけて食べますよね?
パスタの調理では油を使うことも多く、摂取カロリーや脂質が多くなる傾向があります。
また、パスタと一緒に食べるものは「洋食」が多くなり、ここでも多くの脂質を摂りやすくなってしまいます。
パスタは「洋食」なので、どうしても脂質の摂取量が多くなってしまいます。
太りにくいパスタの食べ方
ダイエット目的でパスタを食べる場合は、次の工夫をしましょう。
- ソースは食物繊維が多い「キノコ」や「野菜」が入ったものを選ぶ
- クリーム系のソースは避ける(カロリー・脂質が高い)
- パスタを減らして具材を増やす
- サラダを一緒に食べる
パスタと白米どっちが太る?まとめ
今回は、パスタと白米はどっちが太りやすいのか?を解説しました。
内容をまとめます。
- 白米のほうが糖質・GI値が大きいため太りやすい
- パスタはソースや一緒に食べるものによっては脂質やカロリーが増えて太りやすい
- 結局「どうやって食べるか?」が問題
パスタも白米も、どちらも「どうやって食べるか?」がもっとも重要です!